食品
ベトナム政府、2017年末までに製糖会社からの完全撤退を目指す

昨年の干ばつによりサトウキビ栽培地域が被害を受けたことで、2015-2016年の砂糖生産量は120万トンに減少した。ベトナム政府は砂糖産業の競争力を高めるため、今年末までに製糖企業からの資本撤退を完了させる目標を設定したと、現地紙が月曜日に報じた。
ベトナム砂糖・サトウキビ協会(Vietnam Sugar and Sugarcane Association)のファム・クオック・ドアン会長の発言として伝えられたところによると、政府は2014年から国内の製糖会社における国家保有株式の削減を開始しており、現在出資しているのは1社のみとなっている。
同会長によると、政府は砂糖産業からの事業撤退(ダイベストメント)を完了するため、今年末までにVietnam Sugarcane and Sugar Corporation IIの保有株式70%すべてを売却する計画だという。
“(資本撤退のおかげで)砂糖産業の生産および事業活動は、他の産業と比較して最も公平なものになるでしょう”と、同紙はドアン会長の言葉を引用している。
サトウキビを主原料とするベトナムの砂糖産業は、世界第2位の砂糖輸出国であるタイと比較して競争力が低いとみなされている。
ドアン会長は、ベトナムの砂糖産業がタイに遅れをとっているのは加工技術ではなく、サトウキビの価格と品質が原因であると指摘した。
タイの製糖工場がサトウキビ1トンを26ドルで購入しているのに対し、ベトナムの製糖業者は1トンあたり40〜53ドルを支払わなければならず、タイ産のサトウキビの方が糖度も高いと同氏は述べた。
南部地域での干ばつと塩害の影響により、2016年9月に終了した圧搾シーズンのベトナムの精製糖生産量は124万トンにとどまり、前年(2014-2015年シーズン)比で12.7%減少した。なお、砂糖の生産年度は10月から翌年9月までとなっている。
同国の2016-2017年度の砂糖生産量は13%増の140万トンに達すると予測されていると、砂糖協会は明かした。